Optima Prone
腹臥位の肩部持ち上げと全身の除圧を自動化 - ワークフローの複雑さと褥瘡のリスクを軽減します。
新型コロナウイルス感染症に罹患したICU入室患者の75%は、機械的な呼吸補助を伴う重度の呼吸困難に対する集中治療を必要としています。1 重篤な呼吸困難が関連する新型コロナウイルス感染症例からの74%という死亡率 は、世界の医療システムを圧倒し、リソースの壊滅的な不足を引き起こしており、集中治療室と腹臥位療法の管理に複雑さと負担を課しています。
新型コロナウイルス感染症の患者は、気管挿管された状態で、平均5日間腹臥位での治療を受けています。しかし、腹臥位では褥瘡(PI)のリスクが高いため、褥瘡関連の合併症治療にさらに3日間の入院を要し3,4 、看護師対患者比がより低下する可能性があります。5
Optima Proneの頭からつま先までの体圧分散、一人の介護者が頭部の位置を変換することを補助する機械装置、個別のエアセル収縮によりパーソナライズされた体圧ケア、イヤーポケットのある独自のフェイシャルピローは、介護者の作業負担と褥瘡のリスクを軽減し、患者の転帰を改善します。
頭部位置変換の簡略化
患者のあごの下にスペースを作りながら、肩の持ち上げを機械的にサポートすることで、介護者の作業負担や気道チューブを塞ぐリスクを軽減し、一人の介護者による安全かつ効率的な頭部位置の変換を可能にします。
気管・液体チューブの管理
個々のエアセルを収縮させることで、気管・液体チューブを適切に整理し、血液透析の流れとカテーテルの潜在的閉塞やずれを防ぎ、介護者の作業負担を軽減します。
褥瘡のリスクを防止
独自のヘッドレスト(フェイシャルピロー、イヤーポケット、体圧分散)と、パーソナライズされた体圧ケアシステム(個別のエアセル収縮)、セルの気道追跡を組み合わせることで、褥瘡のリスクを軽減し、患者の転帰を改善します。
インターフェイス経由の操作機能へのアクセス
液晶ディスプレイによる視覚的なインターフェイスにより、交互圧力設定、ゾーン圧力設定、治療タイマー、ショルダーリフト装置、アラームシステム設定などの操作機能に素早くアクセスでき、あらゆる経験レベルの介護者による患者のケアを簡素化することができます。
Standard 200 | ||
---|---|---|
マットレス寸法 | 78.7 x 35.4 x 5インチ、サイドボルスター10インチ付き | 2000 x 900 x 130 mm、サイドボルスター254 mm付き |
マットレス重量 | 27.5 lb | 12.5 kg |
最大耐荷重 | 397 lb | 180 kg |
Narrow 200 | ||
---|---|---|
マットレス寸法 | 78.7 x 33.5 x 5インチ、サイドボルスター10インチ付き | 2000 x 850 x 130 mm、サイドボルスター254 mm付き |
マットレス重量 | 27.5 lb | 12.5 kg |
最大耐荷重 | 397 lb | 180 kg |
頭部位置変換の簡略化
患者のあごの下にスペースを作りながら、肩の持ち上げを機械的にサポートすることで、介護者の作業負担や気道チューブを塞ぐリスクを軽減し、一人の介護者による安全かつ効率的な頭部位置の変換を可能にします。
気管・液体チューブの管理
個々のエアセルを収縮させることで、気管・液体チューブを適切に整理し、血液透析の流れとカテーテルの潜在的閉塞やずれを防ぎ、介護者の作業負担を軽減します。
褥瘡のリスクを防止
独自のヘッドレスト(フェイシャルピロー、イヤーポケット、体圧分散)と、パーソナライズされた体圧ケアシステム(個別のエアセル収縮)、セルの気道追跡を組み合わせることで、褥瘡のリスクを軽減し、患者の転帰を改善します。
インターフェイス経由の操作機能へのアクセス
液晶ディスプレイによる視覚的なインターフェイスにより、交互圧力設定、ゾーン圧力設定、治療タイマー、ショルダーリフト装置、アラームシステム設定などの操作機能に素早くアクセスでき、あらゆる経験レベルの介護者による患者のケアを簡素化することができます。
腹臥位はARDSの気管挿管を減らし、死亡率を低下させます。
呼吸困難患者に対する早期の長期的腹臥位療法は、血中酸素濃度(PaO2/FiO2比)を改善し、合併症を予防するとともに、死亡率、アキュートケアの入院、入院日数を減少させることがわかっています。6,7
いいえ。この間には自動圧力調整は作動せず、患者の体重を検出しません。
収縮は、患者の脆弱な部位に基づいて行う必要があり、推奨されるセルは次のとおりです。
- 頭部(仰臥位):1番セルから3番セルの間の1つのセル
- 頭部(腹臥位):1番セルから3番セルの間のすべてのセル
- 胴部:5番セルから15番セルの間の2つのセル
- 下腿部:16番セルから21番セルの間の1つのセル
肩部リフトモードは、患者の肩部と胸部を上に持ち上げる機械装置を作動させ、従来の腹臥位療法で2人以上の介護者によって行われる手動の肩部持ち上げ手順を模倣しています。この持ち上げ機能は、過伸展損傷の原因となりがちな首の圧迫を取り除き、脊椎の変形による体の痛みを回避するために役立ちます。
介護者は、機械装置が肩部と胸部の上方への持ち上げを補助している10分間の間に、患者の頭部の位置を変換することができます。10分経過すると、このモードが自動的に解除され、初期設定に戻ります。介護者は、ポンプのインターフェイスにより、処置中にいつでも取り消すことができます。
肩部リフトモードは、患者の肩部と胸部を上方へ持ち上げて支えるだけでなく、患者の顎の下部分を収縮させ、介護者がしっかりと保持し、気管チューブの閉塞を安全に管理・防止しながら、頭部の向きを変えるためのスペースを作り出します。
はい。仰臥位モードまたは腹臥位モードが20分間の運転後に終了すると、自動的に交互圧力に切り替わります。
患者の脆弱な部位に対して除圧するため個々のセルを収縮させる以外に、介護者は、突出すると不快感を感じやすい腹部等のその他の身体部分に対しても、同じように(ただし、やや軽めに)収縮させることができます。
Optima Proneの移動モードとは、
- 最大6時間中断のない交互圧力を提供するオプションのバッテリーパックと、
- (個々のエアセルを調整しない場合)標準で24時間膨らんだままの状態を保つWellellマットレスを組み合わせたものです。
すべてのエアセルには、熱可塑性ポリウレタン(TPU)が使用されています。水と接触しても壊れにくく(加水分解しにくく)、柔らかい手触りで、患者の動きによる摩擦や音を最小限に抑えます。
「セルインセル」設計とは、より大きな外側のセルの中に、しっかりとしたエアセルを封入することで、患者にとっての硬さと安定感の効果を倍増します。Proneを含むWellellのOptima Seriesでは、仙骨部分にセルインセル設計のエアセルを使用し、座位やベッドに出入りする際の患者のサポートと快適性を向上させています。
Reference
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